2018年、中国への廃プラスチック輸出規制を皮切りに、世界の廃棄物に取り巻く事情は一変しました。日本も例外ではなく、廃棄物にどう取り組んでいくか真剣に考えなければならない事態に直面しています。私たちはこの問題に目を背けることなく、廃棄物を有用な熱エネルギーとして有効活用すべく燃料としての新たな道を見出し、小型の回転型燃焼炉を完成させました。
回転型燃焼炉は、全ての固形燃料が使用可能です。
廃棄物燃料(RPF ※1)、バイオマス燃料(ウッドチップ・ペレット)、下水汚泥など。
※1:RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)
プラスチック、古紙、木材などを混ぜ合わせ固形化した燃料です。プラスチックごみの海洋汚染問題を皮切りに、国内の新たなエネルギーとしてRPFが注目されています。これまでRPFは製紙会社などの超大型のボイラーで燃料として使用されていましたが、小型の燃焼設備は技術とコスト面で製作が難しく、広くは普及しておりませんでした。しかし、私たちが提供する小型の回転型燃焼炉、ボイラーと組み合わせることで、一般的な工場の規模に適した蒸気や電気の元となるエネルギー資源として広く活用することが可能となりました。
独自技術を駆使した風のコントロールにより竜巻を発生させ、燃焼炉の中心部だけでの燃焼が可能となりました。これにより燃焼炉の内壁に炎があたることなく、高い燃焼効率を上げています。よって、燃焼炉内に耐火レンガは使用しておりません。従来の燃焼炉と比較し、メンテナンス頻度も約1/3程度まで下げることが出来ました。
また、高効率で完全燃焼させることで、発生するガス中の有害物質を極限まで抑制し、燃焼灰の発生量を抑えています。燃焼灰は自動化装置により、自動で随時排出される仕組みとなっています。
回転型燃焼炉にボイラーや発電設備を加えることによって、ごみは大変魅力的な燃料として生まれ変わります。どんな製造業においても、蒸気や電気は欠かすことのできない重要なインフラです。その元となるエネルギーを廃棄物由来の燃料に変えていくことで、国内の新たなエネルギー産業を作り上げていきます。
空気の流れ図
温度分布図
空気の流れの回転様子図
燃焼灰の外部排出図
本設備は廃棄物固形燃料専用の熱電併合設備であるため、電気生産及び蒸気供給を行います。
回転型燃焼炉の主要ラインナップです。燃料の種類や燃焼量、用途によって、お客様に最適な製品をご提案させて頂きます。
これより大型も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
建築廃材チップを燃料として利用したバイオマスチップボイラーは蒸気を発電に利用するだけではなく、その排熱も空調などに最大限利用することで高いエネルギー効率を実現しています。
製紙工場・染色工場・食品加工工場・印刷工場・スーパー銭湯など
チップヤード外観
チップヤード(最大容量20t)
建築廃材チップ
チップコンベア
バイオマスボイラー外観
チップ燃焼炉
ボイラー(貫流)
送風ファン
煙突・蒸気配管
石油価格は数年前に比べて、格段に下落しております。この現状価格から、さらに3割もコストが下げられる。そんな夢のような話を実現させるのが「建廃チップ」です。(建廃チップとは、家を取り壊す際に出る建築廃材を利用した木質燃料のことを言います)
右図は、1日24時間、365日稼働の工場において、1時間あたり1.0tの蒸気を発生する際の燃費比較です。
一般にバイオマスにとって最も懸念材料とされるのは、「燃料の安定調達」です。建築廃材は一般の木材と違い、原料価格が安定しやすい性質を持っているので、常に低価格での燃料調達が可能となります。
(1)燃料コストを約3割削減 | 近隣の建築廃材を燃料として有効利用することで、圧倒的に安い価格で「温水、蒸気」の供給が可能になりました。 |
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(2)環境に対する企業イメージの促進 | 不要な廃材を有効利用することで、貴社の環境に対するイメージアップに繋がります。 |
(3)初期設備代金が不要 | 導入にかかる設備代金は弊社にて負担いたします。お客様からの費用は一切いただきません。 |
(4)設備に対する助成金の活用 | 再エネ製品となるので、一部助成金が受けられます。 |
汚泥廃棄物は約80%が水分でできています。汚泥廃棄物を乾燥させることで大幅に減容し、汚泥処理にかかる費用を抑えます。
出てきた乾燥物は、ボイラーの燃料や製品の原料として再利用することで、私たちは資源を最大限に活用します。
処理費用削減と燃料費削減の2重の効果を図る
循環熱利用システムの確立を目指します。
国際特許を取得したKENKI DRYERなら、高含水率の粘着物、液体物の乾燥が簡単にできます。機械の構造は非常にシンプルなため、イニシャルコストはもちろんのこと、ランニングコストが大変安価で抑えられます。
汚泥乾燥においては産廃費用の削減分から、機械代金の回収期間を試算していきます。お茶殻、おから、野菜くず、食べ物の残渣等の含水率が高い有機廃棄物は低い温度で乾燥ができ、成分が変化しないため燃料、土壌改良剤等再資源、リサイクル利活用ができ、環境への貢献を図ります。また、工業用汚泥など処理費用が高い廃棄物については、水分を飛ばすことによる削減金額が大きくなるため、より大きなメリットが見込めます。
産廃費の削減で機械代金を数年で投資回収
粘着物もしっかり乾燥
燃料、肥料、飼料等へリサイクル
KENKI DRYERは人を配置する必要がなく、24時間連続での稼働ができ、安全衛生面でも優れています。蒸気乾燥と熱風乾燥を併用し、短時間で乾燥させることで乾燥物の品質は均一となります。メンテナンスは簡単で壊れにくい点を評価頂き、国内外にて多数のご採用を頂いております。
導入のご検討に当たっては先ず乾燥テストをお勧めします。乾燥対象物により乾燥の状況は異なります。
同じ種類の原料でも処理される設備、環境等により乾燥前後の状態が同じとは言えません。
テスト前に概算価格はご提示できますが、正式には乾燥テスト後にテスト結果データに基づき御見積、外形図、ランニングコスト等のご提案をさせて頂いております。
テスト金額は有料です。乾燥テストの内容はご要請の乾燥機への条件仕様、テスト条件等に合わせその都度提案させて頂いています。
ご希望の方は最上部のお問い合わせページよりご依頼ください。
サービスに関するお問い合わせ、資料送付のご依頼、またはご意見等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社の担当が折り返しメールにてご連絡させて頂きます。