CONTENT 02燃焼の三要素
物が燃えるためには、「可燃物」・「酸素」・「熱」の三つの条件が必要です。これを「燃焼の三要素」といいます。
安定した燃焼を行うためには、常にこれら3つの条件を整えておくことが必須となります。
万能型燃焼炉では、どのような燃料が入ってきても安定した燃焼を行い、きれいに燃やすための大きな特徴として3つの構造を持っています。
日本では廃プラスチック類だけで年間100万トン以上の可燃ゴミが発生し、素材としてのリサイクルだけでは処理が追いつかないのが実情です。
私達は廃プラスチック類可燃ゴミを有価物として考え、有用なエネルギーとして活用することが最適と考えています。この考え方をサーマルリサイクルといいます。
この考えを実現するためマルエイでは、廃棄物由来の燃料をきれいに燃やしきる万能型燃焼炉ボイラーシステムを採用しております。
廃プラスチック類(RPF)、タイヤを始めとするどのような固形燃料でも安定して燃焼することができる燃焼炉とボイラーを組み合わせたバイオマスボイラーです。
燃焼炉床面がクローラー構造になっており、1,000℃以上の高温で時間をかけて燃やしきるため、クリンカが発生しにくい点が特徴です。
燃焼動画(側面点検口)
燃焼動画(出口側)
物が燃えるためには、「可燃物」・「酸素」・「熱」の三つの条件が必要です。これを「燃焼の三要素」といいます。
安定した燃焼を行うためには、常にこれら3つの条件を整えておくことが必須となります。
万能型燃焼炉では、どのような燃料が入ってきても安定した燃焼を行い、きれいに燃やすための大きな特徴として3つの構造を持っています。
燃焼炉の底部をゆっくりと動かし、燃料を少しずつ移動させることで、約1時間をかけてじっくりと燃やしていきます。これにより次々と入ってくる燃料に対して常にバランス良く酸素を供給できるため、安定した燃焼を図っています。
燃焼炉内で燃料の重なりを低減させるため、撹拌羽根により燃えている燃料を1cm程度の平面で均一にします。この機構により、燃料を最後までしっかりと燃やし切ることが可能になっています。撹拌羽根の軸内部は、熱により変形が発生しないよう水冷式となっています。
燃焼炉内部に潤沢な酸素が供給され、燃料に常に当たっている環境を作ってあげることがより良い燃焼状況を生み出します。2台の送風ファンを用いて側面、および下部の多方向から酸素を供給することで、燃焼炉のどこであっても燃料に酸素が触れられる環境を構築しています。
木質系燃料では3~10%、RPFなどの廃プラ系燃料では約2~5%程度の燃焼灰が発生します。燃焼灰は燃料によって成分が大きく異なるため、定期的に成分分析を行い、産業廃棄物としてその成分に応じた埋め立て処理を行います。分析結果によっては一部セメント用に利用されることもあります。
ダイオキシンやSOx、NOx等の有害物質が空気中に排出されないよう、バグフィルターやサイクロン、スクラバー等の集じん設備を採用することで、大気汚染防止法に基づいた環境にやさしいバイオマスボイラーとなっています。
集じん設備を始めとする大気汚染防止装置については自治体ごとに必要とされる設備や能力が異なるため、設置場所の行政機関と都度相談を行いながら、現場に応じた最適な設備をご提案させて頂きます。加えて、行政機関や労働基準監督署等への申請書類等もフォローをさせて頂きますのでご安心ください。
蒸気量 | 型番 | 敷地面積 | 最大高さ |
---|---|---|---|
4t/h | MCB-4000 | 25m×30m=750㎡ (容量により多少の差があります) |
12.5m (煙突、ボイラー上部) |
6t/h | MCB-6000 | ||
8t/h | MCB-8000 | ||
10t/h | MCB-10000 |